各種胃潰瘍病変(↑):
左側上段:胃大彎襞状縁の胃潰瘍からの破裂。腺胃部の陳急性出血性潰瘍の多発。
腹膜炎、2歳、発汗、腹囲膨満、震顫の後に1日の経過で斃死。疝痛歴有り(恐らく胃潰瘍からの胃破裂)。
左側下段:腺胃部の破裂、襞状縁の胃潰瘍:病理所見として腹膜炎、回盲孔部に回腸の嵌頓・重積、小腸気腸。
葉状条虫、円虫、フィラリア寄生、前腸間膜動脈瘤、陳旧性胃潰瘍。
サラ、4歳7ヵ月齢、激しい急激な疝痛、経過1日で斃死、腹部膨満、肛門哆開(しかい)、苦悶の状激しく全身擦過傷。
常習疝痛馬(恐らく以前からの胃潰瘍病変によるものであろう)。
右側(上段):襞状縁(ひだじょうえん)での潰瘍:腹膜炎、出血性臍帯炎と尿道炎。
症例:5日齢、初乳を飲めず、生後3日目から起立不能。胃潰瘍は胃粘膜の異なる食道粘膜(白色部分)との境目の
腺胃部に好発する。
右側(下段):腺胃部と無腺部の糜爛、潰瘍:2ヵ月齢、サラ、♂、関節炎→大葉性肺炎で斃死。
関節炎などのストレスによる胃潰瘍(↑)である。
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