7.腱の働きをサポートする組織
腱の作用を円滑にするために、腱の周囲には長い鞘で包まれた腱鞘を持ち、腱鞘の中には粘り気のある滑液と言う液体を容れ、腱と骨あるいは腱同士の摩擦を防いでいます。一方、骨の突起部や凹凸不整部に平行して腱あるいは筋が接して走行している部位、または関節の周囲等には滑液と同じような液体をいれる粘液嚢・滑液嚢と言う嚢があり、関節とともに腱や靭帯の機能を十分に発揮させる仕組みになっています。しかしこれらの嚢は、酷使される部位であることから、冒された場合は腱鞘炎、粘液嚢炎や滑液嚢炎などとなりますがこの嚢の炎症から波及していく腱炎もあります。
(財団法人軽種馬育成調教センター BTCニュース 2002年47号より)